-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー

皆さんこんにちは!
有限会社沖田住宅設備、更新担当の富山です。
さて、シリーズ第2回では、給排水工事の全体的な流れと工程について、順を追ってご紹介していきます。
新築住宅の給排水工事は、建物本体の工事と密接に関わって進行するため、スケジュールの把握と段取りがとても重要です。
給排水工事は、主に以下の3つの段階に分かれています。
外部配管工事(地中工事)
建物内部の配管工事(建物の骨組み完成時)
器具取付工事(建物完成間際)
それぞれの工程について詳しく見ていきましょう!
建物の基礎工事に入る前に、まず行われるのがこの「外部配管工事」です。
この段階では、敷地内の道路からの水道本管・下水道本管との接続、つまり“水を引き込む・流し出す”ための通路を地中に作っていきます。配管の素材は塩ビ管やポリエチレン管などが使われ、地域の規定に沿って施工されます。
この外部配管工事は、建物の基礎工事と関係してくるため、タイミングと順序がとても大事です。場合によっては「後からでは掘れない場所」もあるため、慎重な計画が求められます。
基礎ができ、建物の骨組み(躯体)が立ち上がったら、次は内部の配管工事です。
この段階では、壁の中や床下に給水管・排水管を這わせていく作業を行います。キッチンやトイレ、洗面、浴室など、それぞれの水回りに向かって、適切な配管ルートを取りながら、空間に配管を通していきます。
ここでは「勾配(こうばい)」の設計が非常に重要。排水は自然に下へ流れるように設計するため、床下や壁の中でのミリ単位の調整が行われます。
建物がほぼ完成し、クロス貼りや内装仕上げが終わった後、いよいよ最終段階――「器具の取り付け工事」に入ります。
ここでは、具体的に以下のような作業を行います:
蛇口、シャワー、洗面台の設置
トイレ本体の据え付け
給湯器や分岐バルブの接続
配管と設備機器の最終接続
通水・排水テスト(動作確認)
すべてが整ったら、給水を開始し、蛇口をひねって「ちゃんと水が出るか」「排水が詰まらず流れるか」などの最終チェックを丁寧に行い、お引渡しとなります。
こうして、表からは見えない“裏方の工事”があるからこそ、家の中で不自由なく水が使えるのです。
お客様が「新しい家での暮らしが快適!」と感じられる瞬間――その裏には、実は何十本もの配管と、地面の中に隠された知恵と技術があることを、少しでも知っていただけたら嬉しいです。
次回【第3回】では、「図面から始まる給排水設計の世界」についてご紹介します。
「そもそもどうやって水回りのルートを考えるの?」という素朴な疑問にお答えしていきます。
次回もお楽しみに!
有限会社沖田住宅設備では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!